|
MANRECAP ニュースレター
No.9 |
|
2005年7月-8月 |
No. 9 |
|
#1: マンタイ西部郡セーワビレッジ村、ガネッシャプラム村、パーリアール村 |
|
#1.1: 教員宿舎建設 |
|
パーリアール村の住民組織・村落開発組織(Rural Development Society)が請け負っているウェッランクラムの教員宿舎と、国連機関との連携のもとテーワンピッディ村の村落開発組織が請け負っているテーワンピッディの教員宿舎の建設工事は、資材の値段が高騰し、再見積もりに時間がかかったため遅れていたが、間もなく完成の予定である。
建設中のテーワンピッディ村の教員宿舎 |

|
|
|
#1.2:
準恒久住宅の建設 |
|
セーワビレッジ村、ガネッシャプラム村、パーリアール村の住民は、紛争の影響で避難と再定住を繰り返さざるを得なかった人々であり、現在も公有地に非公式に居住している。それらの土地に定住するためには土地証書の取得が必要であり、それが現在の人々の最大の関心事でもある。
プロジェクトの働きかけにより、地方政府もこの土地の所有権の問題を真剣に取り上げてくれ、セーワビレッジ村とガネッシャプラム村の住民には1エーカー(0.4ヘクタール)の土地が、また、パーリアール村の住民には0.5エーカー(0.2ヘクタール)の土地が譲渡されることになった。
最初に土地が譲渡されたセーワビレッジ村の43全世帯に対して、ZOAというオランダのNGOと連携し、準恒久住宅の建設を支援することになった。連携は、ZOAが資金提供し、MANRECAPのスタッフが住宅建設の技術指導や技術支援を行うという形で進められ、建設は住民自身の手によって行われている。
|
|
#1.3:
パーリアール頭首工の修復 |
|
プロジェクトの1年目に実施された予備調査の結果、パーリアール村の住民が稲作を開始するためには、現在は使われていないカラヤンカンナディと呼ばれる貯水池の修復が不可欠であることがわかり、そのためにパーリアール頭首工から用水路を引くこととなった。ところが、その頭首工が、プロジェクト開始後の2004年10月、洪水のため決壊してしまうという事態が起こった。頭首工の修復なしにはカラヤンカンナディ貯水池を軸とした灌漑稲作を進められないこと、また、頭首工の工事は、技術的に住民組織の能力を超えていることから、業者へ外部委託し、修復工事を行うこととなった。
2005年7月、資機材や人員の配置が整うとすぐに業者は、決壊した堰を取り除き、仮設ダムと仮設排水路の建設に取りかかった。8月半ばには、同業者は、掘削を行うと同時に、必要な資機材を建設現場に運びいれた。
|

|
|
決壊した頭首工
|
|
|
|
#2: マンタイ西部郡クーライ村、シードゥウィナーヤカクラム村 |
|
毎年雨期になると、アッティモダイ村とクーライ村、シードゥウィナーヤカクラム村間の道路は洪水の被害を受け、両村の住民は村外へ出られず、孤立を余儀なくされている。したがって、両村を主要道路へつなぐ取り付け道路の修復は住民が長年切望していることであった。その道路の修復工事は2005年8月に本格的に開始され、現在も住民の手によって進行中である。
修復前の道路 |
 |
|
|
#3:
マナー郡プドゥカマン行政村の4村– プドゥカマン村、ワトゥピタンマドウ村、テーターワディ村、サメヤプラム村 |
|
2005年8月6日、サメヤプラム村の多目的ホールとプドゥカマン村の幼稚園のオープニングセレモニーが行われた。これら2つの建物は、プロジェクトの支援の下、村の住民組織と住民によって建設されたものであるが、セレモニー自体も、建設工事を請け負った住民組織と住民の手によって実施された。これらの式典は、式典の開催そのものも意義のあるものであるが、住民組織が自分たちで式典を行うための練習の場にもなっている。また、式典を自分たちで実施することをとおして、建設した建物に対する所有意識(オーナーシップ)を高めることにも貢献している。
サメヤプラム村の多目的ホールのオープニングセレモニー
|

|
|
|
#4: マナー郡シャンティプラム村 |
|
#4.1: 幼稚園のオープニングセレモニー |
|
2005年8月20日、シャンティプラム村の幼稚園のオープニングセレモニーが行われた。幼稚園の工事を請け負ったのは村の住民組織である、村落開発組織(RDS)で、RDSは住民と協力しながら2005年5月に工事を始め、8月に完工した。MANRECAPプロジェクトがシャンティプラム村で活動を開始する前は同村に幼稚園施設はなく、先生たちは木の下で子どもたちに教えていたそうだ。この幼稚園の完成により、幼稚園の先生や子どもたちの親、村の住民たちは、自分たちに大きな事業を完成させる能力があったことに気づき、そして自信を獲得し、子どもたちによりよい教育環境を用意してあげられたことに満足している。
住民によって建設された幼稚園 |

|
|
|
#4.2: 鉢植え栽培の導入 |
|
シャンティプラム村は、政府の住宅事業の一つとして創出された村で、そこに住む人々は農地を持たず、日々の食事のための野菜などは市場で購入しなければならない。
そこで、日々の食料への支出を抑えると同時に、野菜の摂取量を増やすために、プロジェクトにより野菜の鉢植え栽培が導入された。使い古しの肥料の袋を「鉢」として利用するこの鉢植え栽培は、農地がなく、また水の供給も限られたシャンティプラム村に有効な栽培法であると考えられている。現在125世帯がこのプログラムに参加しており、それぞれが台所の排水を利用しながら10鉢分の野菜-チリやなす、ピーマン、トマト、にがうりなど-を栽培している。
女性村落開発組織のメンバーを対象とした鉢植え栽培研修の様子 |

|
|
|
#4.3: 若者によるセメントブロック作り |
|
コミュニティ行動計画(CAP)を見直すためのリビューワークショップを開催した際、どの村でも、セメントブロック作りは有望な所得創出活動であるとの認識が示された。昨年度から、セーワビレッジ村やガネッシャプラム村、パーリアール村ではすでにセメントブロック作りが開始されていたが、今度はシャンティプラム村の若者グループが、プロジェクトが貸与したセメントブロック製造機とコミュニティ・、マネージド・リハビリテーション(CMR)をとおして習得した技術を用いて、セメントブロック作りを開始した。このグループによって製造されたブロックは低価格建設資材として村内外に販売されている。
注:MANRECAPでは、住民組織が契約請負工事(コミュニティ・コントラクト)によりインフラの復旧工事を行なうことをコミュニティ・マネージド・リハビリテーション(Community Managed Rehabilitation: CMR)と呼んでいる。
|
|
|
|
#5: マイクロファイナンス活動 -「地域銀行」の開設- |
|
2004年9月に女性銀行との連携によりプロジェクト対象村へマイクロファイナンス活動を紹介し、女性貯蓄グループの結成を支援して以来、本活動は着実に発展しており、2006年8月末時点で、40グループが女性貯蓄グループとして活動しており、そのメンバーは469人にのぼっている。
2005年8月、女性貯蓄グループは3つの「地域銀行」を設立した。地域銀行は、女性銀行の支援により、政府支配地域(マナー郡)のワトゥピタンマドウ村とシャンティプラム村およびLTTE支配地域(マンタイ西部郡)のパーリアール村にそれぞれ設立され、35女性貯蓄グループ、360人が地域銀行に参加した。
注:
1. 女性銀行は1989年にコロンボのスラム地区でスラム地区に住む人々によって設立された。その主な目的は貧しい女性に相互扶助を促進する貯蓄と貸付の仕組みを提供することである。
2. 地域銀行:新しい女性貯蓄グループが貯蓄グループの運営に慣れ、当該地区にマイクロ・ファイナンスサービスが拡大 した時点で、10~30のグループが集まり「地域銀行」と呼ばれる支部を設立する。メンバーの登録や貯蓄、ローンなどの運営に関する決定はほとんどこの支部レベルで行われる。ただし、「支部」とはいえ、「女性銀行」と「支部」との間には上下の関係はない。また、物理的に「銀行」という建物があるわけではなく、支部代表の家や公民館などが会合場所となる。
|

女性銀行から「地域銀行」へ通帳と金庫が渡される
|
|
|
|
|
編集及び発行: MANRECAP
T. Saisho, MANRECAP/JICA, District Secretariat, Mannar, Sri Lanka
Tel: 023-2250029, Fax: 023-2250067, Internet Address: http://www.manrecap.com
Comments and Suggestions: info@manrecap.com
|
|
これまでのニュースレター |