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プロジェクト実施の背景:
スリランカでは、多数派シンハラ民族(全人口の74%)と少数派タミル民族(18%)の対立により、北・東部州においてタミル過激派タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)と政府軍との紛争が、2002年2月に無期限停戦に至るまで約20年間続いた。長期間の内戦により多くの人命が失われ、紛争による直接・間接的な影響により、道路・電気・灌漑・教育や保健などに関する社会・経済インフラも荒廃した。紛争中に発生した80万人以上の難民・国内避難民(IDPs: Internally Displaced Persons)は2004年初頭に34万人が帰還・再定住したが、依然、多くの住民が劣悪な環境のもとでの生活を強いられている。
日本国政府は「平和の定着」外交のもと、スリランカにおける復興開発支援を、政府開発援助による平和構築支援のモデル・ケースと位置づけ、国際協力機構(JICA: Japan International Cooperation Agency)は2002年10月に包括的プロジェクト形成調査を実施し、難民・IDPsへの支援ニーズを確認した。
その後、JICAが一般公募したPROTECO(提案型技術協力: 課題開発タイプ)「難民・国内避難民再定住コミュニティ支援計画」に対して(株)エムアンドワイ コンサルタントが提出したプロポーザルが採択され、数回の事前調査を経て、2004年3月に「コミュニティ・アプローチによるマナー県復旧・復興プロジェクト(MANRECAP: Mannar District Rehabilitation and Reconstruction through Community Approach Project)」が開始された。
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マナー県における日本の技術協力:
MANRECAPは、プロジェクトの管理及び実施の責任を負っている救済・復興・融和省(3R省)とともに実施されている。
本プロジェクトは、緊急的人道援助から持続可能な地域開発への円滑な移行を図ることを念頭におきながら、コミュニティ・アプローチ(参加型開発手法)を通して、コミュニティの基礎インフラ復旧とコミュニティの能力復興を実施する。
プロジェクトの実施地域はマナー郡及びマンタイ西部郡とし、プロジェクト目標は、「プロジェクト対象地域において、住民が生活向上とコミュニティ発展のために自立的に行動できる」ことである。
4年間のプロジェクトでは、約1000世帯を対象に、住民の生活向上とコミュニティ活動の活性化を目指す。コミュニティ活動計画(CAP: Community Action Plan)の作成と活用
、コミュニティの基礎インフラ復旧、社会経済活動の活性化、プロジェクト実施地域の開発に係る行政官への研修などを通じて、プロジェクト目標の達成を目指す。
プロジェクトでは、チーフ・アドバイザー・村落開発、社会開発・ジェンダー、業務調整・現地技術、小規模インフラ整備(短期)、参加型開発計画(短期)、評価・モニタリング(短期)の6人の専門家を、必要な機材とともに現地に派遣した。
プロジェクト目標:
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プロジェクト対象地域において、住民が生活向上とコミュニティ発展のために自立的に行動できる。 |
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成果:
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参加型によるコミュニティ行動計画が策定される。
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コミュニティの基礎インフラが復旧される。
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CBOが社会経済活動を行うための必要な能力を身につける。
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地域開発に従事する行政官の住民参加型開発を支援する能力が強化される。
活動内容:
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コミュニティ行動計画の策定プロジェクト対象地域においてワークショップを開催し、コミュニティ行動計画(CAP)を策定する。
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コミュニティの基礎インフラの復旧コミュニティ・コントラクト方式により、住民組織によって、下記の基礎インフラが復旧される。:
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社会・経済活動の活性化
社会・経済活動を活性化するために、農作物の多様化、若者に対する職業訓練、マイクロファイナンス支援、子どもたちのグループ活動など様々な活動が行われる。
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行政官への訓練機会提供
行政官のコミュニティの自立発展性を支援する能力を強化するため、参加型開発などに関する訓練機会を提供する。
プロジェクト地域:
マナー郡、マンタイ西部郡から、以下の9村がプロジェクト対象地域として選定された。
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| 郡名 |
行政村名 |
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村名 |
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マンタイ西部郡 |
ウェッランクラム |
1) |
ガネーシャプラム |
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2) |
セーワビレッジ |
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パーリアール |
3) |
パーリアール |
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クーライ |
4) |
シードゥビナーヤカクラム |
| 5) |
クーライ |
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マナー郡 |
プトゥカマン |
6) |
プトゥカマン |
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7) |
ワタピタンマドゥ |
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8) |
テーターワディ |
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9) |
サマヤプラム* |
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サウスバー |
10) |
シャンティプラム |
*ワタピタンマドゥ ハウジングが、2004年10月に村として独立し、サマヤプラムとなった。
上記のプロジェクト対象地域の選定には、下記の選定基準を適用した。
- 治安(安全性)
- 貧困及び社会的弱者の状況
- 他の支援事業との関連性
上記プロジェクト対象地域に加え、マンタイ西部郡のテーバンピティで、UN機関の4R(Repatriation, Rehabilitation, Reintegration and Reconstruction)プロジェクトと連携して、活動を実施することになった。 |
日本人専門家:
The Japanese experts assist the communities by providing expertise and knowledge in the following field.
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Rural development
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Social
development and gender
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Local resources management
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Community infrastructure development
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Participatory development planning
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Monitoring and evaluation
期間:
2004年3月から2008年3月
実施体制:
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救済・復興・融和省(3R省)の次官がプロジェクトの実施と管理に対する責任を負っている。マナー県の県次官が、マナー県におけるプロジェクトの管理に関する全ての責任を負っている。
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プロジェクト実施に関する全ての事項に関して、チーフ・アドバイザーが勧告と提案を行う。
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プロジェクト実施に関する技術的な事項に関して、日本人専門家が必要な技術的提案をスリランカ側のカウンターパートに対して行う。
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プロジェクトに対する効果的が技術協力の実施のために、必要に応じて、合同調整委員会(JCC: Joint Coordinating Committee)及び県レベル事業実施委員会(PIC: Project Implementation Committee)を開催する。
Budget Summery ( April 2004 – March 2005)
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No. |
Sector / Activities |
Source
of Fund |
1st
quarter |
2nd
quarter |
3rd
quarter |
4th
quarter |
TOTAL |
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Apr-Jun
04 |
Jul-Sept
04 |
Oct-Dec
04 |
Jan-Mar
05 |
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1. |
Setting-up of Project / Project Office |
JICA |
117,293,000 |
117,298,000 |
113,495,000 |
3,678,000 |
141,764,000 |
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2. |
Formulation of Community Action Plan (CAP) |
JICA |
20,000 |
301,000 |
40,000 |
40,000 |
400,000 |
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3. |
Rehabilitation of Community Infrastructure |
JICA |
0 |
8,285,000 |
4,757,000 |
112,101,000 |
25,143,000 |
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4. |
Up-lifting Socio-economic Activities |
JICA |
0 |
273,000 |
390,000 |
308,000 |
971,000 |
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5. |
Capacity Building |
JICA |
0 |
20,000 |
20,000 |
20,000 |
60,000 |
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6. |
Regular Meeting and others |
JICA |
0.8 |
20,000 |
114,000 |
3,000 |
138,000 |
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Total |
7,314,000 |
26,197,000 |
18,815,000 |
16,150,000 |
68,477,000 |
* Fiscal year in Japan is from April to March.
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